新年のごあいさつ

あけましておめでとうございます。

旧年中は皆様より格別なるご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
2024年の年頭にあたりご挨拶申し上げます。

まずは1月1日に発生いたしました「令和六年能登半島地震」によってお亡くなりになられた方に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われたすべての方々に心からお見舞いを申し上げます。
また、2日に羽田空港で発生いたしました航空機事故の犠牲者とご家族にお悔やみを申し上げると共に、無事脱出された方々にお見舞いを申し上げます。

昨年の夏山はいわゆる「コロナ禍」が終わり、久しぶりに山は賑やかさを取り戻しました。
皆さまにとっても（そしてお迎えをする我々にとっても）待ちに待った瞬間であったと思います。
一方で異常とも言える晴天が続き、早い雪解けに加え夏の雨不足が各地の水不足をもたらしました。
弊社で運営する七丈小屋、馬の背ヒュッテも例外ではなく、何とか水が枯れずに持ちこたえてくれました。

日本の山岳資源は我が国の宝であると言えます。
これからも国内外から多くの方々が訪れることになるでしょう。
しかしながら、現実は全く楽観視できない状況です。
昨年のような異常気象（もはや異常が常態化されていますが。。。）に加え、これからますます加速するであろう担い手不足の影響で、持続性のある山小屋運営について今一度考え直さなければならないと感じています。

また山岳環境をどう保全していくかは待ったなしの課題です。
各地で登山道の荒廃が叫ばれています。各地で様々な活動が展開されていますが、未だ有効な対策は取られていません。
この課題にもさらに踏み込んでいきたいと思います。

日本の美しい山岳資源を次世代に継承していくには、適切な利用と保全の好循環を生み出す必要があります。
まずは私たちが活動するフィールドである南アルプス最北部の、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳を中心とした山々とその麓で、
着実に取り組みを進めていきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社ファーストアッセント
代表取締役
花谷泰広