地域資源を活かしたまちづくり
2016年11月に株式会社ファーストアッセントを設立し、「登山文化の継承と発展に貢献し、多くの人々が登山に親しむ世の中を作る」というミッションの元、甲斐駒ヶ岳七丈小屋の運営と地元の山を地元のガイドが案内する登山ツアーを企画してまいりました。
しかし山麓にあるアグリーブルむかわの運営や、登山者向け二次交通「Mountain Taxi」の企画運営、さらにはエコモビリティを使って地域を旅する「e旅ほくと」の企画運営など、山麓の活用や交通インフラの運営が加わり、会社としての役割が少しづつ変化してきているのを感じています。
さらには2022年には長野県伊那市に伊那支店を設立。
馬の背ヒュッテの運営も始まり、携わるエリアも広がりました。
これまでのミッションは、まさに登山という行為に特化したものでした。いまでもその思いに変わりませんが、地域の山岳資源や登山という行為を通じて、地域全体をより発展させたいという思いが強くなりました。
そこで「地域資源を活かしたまちづくり」を我々の新しいミッションとして掲げ、地域の発展に寄与すべく邁進していく決意をいたしました。
活用・保全・継承
我々が活かしたい地域資源は、なんと言ってもこの地域にある素晴らしい山々です。
しかしこれからは、ただ人を呼び込むだけではなく、どうやったらこのかけがえのない自然環境を、後世に伝えられるかが求められるのではないでしょうか。
北杜市の白州町と武川町は、南アルプスユネスコエコパークに登録されているエリアになります。
世界自然遺産が、顕著な普遍的価値を有する自然を厳格に保護することを主目的とするのに対し、ユネスコエコパークは自然保護と地域の人々の生活(人間の干渉を含む生態系の保全と経済社会活動)とが両立した持続的な発展を目指しています。
我々はこのユネスコエコパークの理念に賛同し、事業活動を通じて地域が潤う「活用」だけでなく、しっかりと環境「保全」に取り組むことで、先人から「継承」したこの豊かな自然環境を、次世代に「継承」することに全力で取り組みます。
株式会社ファーストアッセント
代表取締役 花谷泰広